二世帯住宅｜家族の数だけ居場所がある家

実家の老朽化を機に2世帯住宅に建替え。
それぞれのプライバシーを尊重しながら、閉鎖的にならない空間構成が求められました。南北それぞれに設けたルーフバルコニーは、花火鑑賞ができたり庭を愛でたりとそれぞれの役割を担わせることでそれそれの世帯の自然な交流を促す装置としました。

■機能的なこと
・移動のバリアフリー：ホームエレベーターを空間の中央に配置。各室にはそのホールから最短距離で移動できる。
・SOHOスペースはプライベート空間とわけ、気兼ねなく仕事に集中できる環境を整えた。
・通路空間は比較的広くして車いすになっても快適に移動できるように心がけた。

■建築的なこと
敷地とアプローチの関係から3方が正面となるので、外観に統一感を持たせながら表情のあるファサードにするように心がけた。
庭に水ができるだけ回らないようにすることから2世帯がひとつ屋根の下に暮らす意思を反映させ1枚の片流れ屋根が覆うイメージとした。

【聞いて】（依頼主のご要望）
①二世帯の暮らし：親世帯・子世帯を分ける
②法事で集まれる場所
③２階に親世帯
④親世帯は父母それぞれの居場所
⑤１階はSOHO

【訳して】（KMAの仮説）
①フロアで分ける。水廻りも２箇所ずつ。
②１階玄関付近に１室設ける
③１階へのアクセスのためバリアフリーに配慮する。
④寝室とくつろげる場を設ける
⑤寝室と仕事部屋を分ける

【最適解】（青写真）
①天井～床の音への配慮のため吸音材を施す。
②法事以外のときも使いやすいように和室にする。
③上下移動は階段とホームエレベーター。
④それぞれに寝室＋サブリビング（事務スペース／猫が遊べるスペース）＋バルコニー
⑤回遊する通路空間を設けて仕事部屋と寝室は音などを配慮したゾーニング。

【こういう方におすすめ】
・二世帯住宅をお考えの方
・和モダンのインテリアをお考えの方
・ホームエレベーターなど設備設置をお考えの方
・デザインを取り入れたバリアフリーの暮らしをお考えの方