【バリアフリーの新定義】できたことを取り戻す。
車椅子も使いやすくデザインしたキッチン・ダイニング
打出の家
category :#バリアフリー #車椅子対応 #ダイニングキッチン #70cmの高さ
#できたことを取り戻す #ガラスパネル #シナベニヤ #ステンレス天板
#ダイニングテーブル #セラミックタイル天板 #ゴミ置き場の工夫
data : リノベーション(築30年) 木造(2×4) 約7㎡(キッチン廻り)
車椅子生活が楽になるための高さや奥行き寸法に配慮し、デザイン性のあるダイニングキッチンを設計しました。
バリアフリーの商品は人間工学に基づき、至れり尽くせりではあるものの、先回りしすぎたものが多く、バリアのあるデザインが多い印象。 そのバリアはなんだろうかとヒアリングと観察を積み重ねて設計しました。 そのひとつのキッチン。 座っていると、切るにも鍋を見るにも一般的な高さだと 高すぎて中も見れないし、何より危険です。 また観察していると、配膳するのにも近くがいいかということで ダイニングテーブルを併設することにしました。 食べる高さと同じくした調理スペースとすることで、 DKの一体化や広がり、使い勝手も安全面も飛躍的に向上しました。 また既存の家具や仕上げ材への愛着があり、 それとの共存など、あるものと調和させることも、 バリアフリーのリノベーションには大事な要素と考えています。 今まで見ていた風景が一変してしまうと、 特に長らく住んでいた空間であればあるほど混乱を招きかねないのです。
また車椅子で行き来するには狭い廊下も補強など検討して拡張しました。
リフォーム前
車椅子生活とは。手の届く範囲が限定される。
はじめて伺ったときに感じた印象は、
ものの多さと出入口廻りにある足下くらいにある壁にある傷の多さ。
ものの多さは座って届く範囲でしか収納できないことによります。