
蔵書やベランダ問題を住まいの個性にした建築士の自邸
中古マンションの立地は良い場合が多く、生活する面でメリットがあります。
近頃のリノベーション空間といえば、壁をはがし素地にペンキで仕上げることが多いです。
しかし、そのような空間は長年住まう場合に果たして相応しいのでしょうか。
時代の目新しさだけではなく、長年住まうことを見据えた建築のようなリノベーションであれば、
制約されたスペースの中にでも原風景が得られるのではないでしょうか。
今回の提案(自邸)では、そのマンションという敷地(環境)の中でどのような景色をつくることができるかがテーマとなりました。
リフォーム前
4DK。部屋が小割になっていた上に排水対処のために廊下が一部床上げされていた。全面的に床上げして生活空間はフラットな床にしようと思った。スケルトンに解体中、既存図面にはなかった配管が現れた。リノベーションのあるある噺だが、やっかいなことになったなぁと思った反面、それを楽しむことにした。それも自然を受け入れることになるだろう(とプラス思考に)。

リフォーム前のDK

リフォーム前のDK2

リフォーム前の洋室

工事中|スケルトン状態

工事中|図面になかった配管が出てくる

工事中|大黒柱のある和室を望む