HOME | WORKS | WORKS DETAIL_01

5枚障子のある夜のLDK

蔵書やベランダ問題を住まいの個性にした建築士の自邸

谷六の家

category : リフォーム リノベーション マンション 自邸 本棚

data : リノベーション SRC造 約80㎡

中古マンションの立地は良い場合が多く、生活する面でメリットがあります。
近頃のリノベーション空間といえば、壁をはがし素地にペンキで仕上げることが多いです。
しかし、そのような空間は長年住まう場合に果たして相応しいのでしょうか。
時代の目新しさだけではなく、長年住まうことを見据えた建築のようなリノベーションであれば、
制約されたスペースの中にでも原風景が得られるのではないでしょうか。
今回の提案(自邸)では、そのマンションという敷地(環境)の中でどのような景色をつくることができるかがテーマとなりました。

 

大胆にミラーを使ったLDK

障子を全開した昼間のリビング・ダイニング
 

そのミラー、実は食器棚

障子を閉じて柔らかな光を取り入れるリビング・ダイニング
 

キッチン収納は造作で

収納力を上げつつ、雑然とするキッチンの目隠しをつくる
 

蔵書問題を解決した本棚

収納の仕方を工夫してデスクやTVボードを兼ねた魅せる本棚にデザイン
 

マンションでも流れる風。換気対策万全の間取り構成

「柱のキズ」のある時間を刻む和室。障子を開け放つと共用廊下とベランダの窓がつながりいつも新鮮な空気が流れる設計にしているので、換気対策は万全です。
 

普段使いできる現代和室

畳スペースはやはり使い勝手がいいです
 

行灯のような大きな障子

障子を閉じれば空気層の断熱材にも。
 

障子を全開すると異空間

5枚の障子の存在を消すと木毛セメント板を照らした異空間に演出。実はベランダへのステップを兼ねています。
 

肌理の対比で奥行きを演出

随所に素材感を味わえる工夫
 

黒皮鉄を無骨に玄関に

あえて廊下で距離をとり広がりを演出する
 

収納はカーテンで仕切る

寝室ゾーンははじめから部屋化しない。床は大胆に構造用合板。
 

洗面台は自分仕様がいい

一日のはじまりは自分らしさがある空間から

リフォーム前

4DK。部屋が小割になっていた上に排水対処のために廊下が一部床上げされていた。全面的に床上げして生活空間はフラットな床にしようと思った。スケルトンに解体中、既存図面にはなかった配管が現れた。リノベーションのあるある噺だが、やっかいなことになったなぁと思った反面、それを楽しむことにした。それも自然を受け入れることになるだろう(とプラス思考に)。

リフォーム前のDK
 

リフォーム前のDK

リフォーム前のDK2
 

リフォーム前のDK2

リフォーム前の洋室
 

リフォーム前の洋室

工事中|スケルトン状態
 

工事中|スケルトン状態

工事中|配管が出てくる
 

工事中|図面になかった配管が出てくる

工事中|和室を望む
 

工事中|大黒柱のある和室を望む